日本に連れてこられた、陶工たち
佐賀県の有田町泉山にある、磁器発祥の地 泉山磁石採掘場
17世紀のはじめ、秀吉の朝鮮出兵の際、日本に連れてこられた(といわれる)朝鮮人陶工の李三平(邦名:金ヶ江三兵衛)が、ここ泉山に良質の磁器に向く鉱石を見つけ、日本で最初の磁器づくりをはじめた。
先頃、韓国ドラマに、秀吉の朝鮮出兵で、「ケンゾー」 と呼ばれる侍に、日本に連れてこられる陶工を主題にした「ジョンイ」というドラマがあったが、あのあたりの時代なのかもしれません。
毎年、有田の陶器市で賑わう市内、その街を見下ろす小高い丘の上には、有田の街を見守る様に、磁器で造られた鳥居がたっている陶器神社があります。
親の許さぬ恋仲なれど、
やっと許され夫婦になって
かわいい坊やを抱くその腕に
精魂うちこむ焼物づくり
幸せよろこぶ日もいつかすぎ
父に替って来たお役人
(伊万里の山里の路地裏の石垣に貼られた陶器の板にあった歌です。)
技術の漏洩を防ぐ為、鍋島藩に外部との出入りを厳しく制限された、悲しい陶工の気持ちが表れている気がします。)